【エッセイ】等身大で環境をつくる - 突如ふえてきた「ゲストハウス」をめぐって

近年にわかに、日本をふくめたアジア中で「ゲストハウス」と呼ばれる簡易宿所が増えてきました。これは海外での安宿やホステルというと、イメージが伝わりやすいでしょうか。理由は色々言われていますが、大きくは海外からの観光客が相当に増えたことにあるようです。これらゲストハウスはバックパッカーを中心に個性的な魅力を放ち人気を博しています。その魅力の一つに安価な宿泊料もあげられますが、それに増して独特の空間的魅力を備えていることは、注目に値します。東京に立地するゲストハウスは大きく2種あります。

ひとつは、ベッド数が20程度の規模で、ゲストハウスオーナーと宿泊者の関係が近く交流が図りやすいタイプ。もうひとつは、ベッド数が100を超え、宿泊者でひっきりなしに賑やかで、宿泊者同士が仲良くなりやすい雰囲気を作っているタイプ。両者はオーナーと宿泊者との親密度に違いこそあれ、それでも旅の楽しさを存分に演出します。そして注目すべきは、それらの演出が経営者の「旅が好きで、気軽に宿泊先でも友人を作れたら」という等身大の経験から生まれていることです。特に宿泊施設に関する専門知識があるわけでもない、いわば昨日まで宿泊施設運営の素人だった人が、今日は旅の体験を盛り上げるプロとして、自分の等身大の経験を頼りに運営している。私は、この等身大の経験が、宿泊者の経験と親和していることが、ゲストハウス人気を作っているとみています。

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